釧路市の人口15万人台に

釧路市の2月末現在の住民基本台帳に基づく人口が15万9930人となり、61年ぶりに16万人を割りました。
その背景には、急速に進む少子高齢化や基幹産業の落ち込みがあります。市の推計では、2040年には10万人台に減少するとされています。死亡数が出生数を上回る「自然減」は1802人で10年前から倍増しています。市の高齢化率は1980年代の人口ピーク時の6%台から上昇を続け、現在は35.2%となっています。一方、転出が転入を上回る「社会減」は人口規模の縮小により年々減っており、昨年は781人。ただ、年齢別では20~24歳の減少数が276人と最多で、就職で札幌圏や首都圏へ出る若年層の流出が顕著になっています。
市は雇用拡大による定住人口の増加を目指し、養殖事業などの新産業や新興企業の支援に力を入れていますが、その効果は現時点では限定的です。